しんどい時に聴く一曲~AUSCHWITZ/JOURNEY THROUGH THE NIGHT

かれこれ40年近く、しんどくなると聴いているいる曲があります。今は亡き関西のAUSCHWITZ(アウシュビッツ)というバンドの、JOURNEY THROUGH THE NIGHTという曲です。しばらく聞かない時期があったりもしたのの、しんどい事があると思い出したようにまた聞いているという、不思議な曲です。

特に、「博打で負ける」的なシチュエーションの時によく聴いては、じわじわ復活して、同じ過ちを延々繰り返して、そしてまたこの曲を聴く、という半生を歩んできています。

途中、AUSCHWITZのボーカルの方が亡くなられる、ということもありましたが、直接の面識はないものの、曲は長年ヘビロテでしたので、がっくりきまして、またこの曲をよく聴くようになりました。もう長く生きているので、最近ではかつて好きだった人が亡くなった、という話を頻繁に聞くようになっているのですが、好きな曲や映画の関係者が亡くなった時のがっくり感は、ほんま嫌なもんです。が、曲が残されていることは、生きている自分には大変救いになるというか、ありがたい。

 

AUSCHWITZ/JOURNEY THROUGH THE NIGHT

この曲は、1985年に7インチシングルとして発表されたもので、AUSCHWITZのシングル音源としては最初のものだったのではないでしょうか。ボーカルの林さんは「当時の関西パンク界隈の重鎮(INUにも在籍されていたそう)」というイメージの方だったので、このシングルを聴いて、あまりのイメージとのギャップに、大いにびっくりしたものでした(パンクやハードコアとは程遠い、大人のロック、サイケという感じの曲)。パンクやハードコアを好んでいた当時の私はしかし、この曲が妙にひっかかったもんです。とはいえ、それから何十年も聞き続けることになるとは、その時は思ってもいませんでした。楽曲というのは、本当に不思議なもんです。

ライブハウスでお見かけした林さんは、ぱっと見こわもてな感じでしたが、やさしそうな印象が残っています。当時ドクターマーチンがはやり始めていたのですが、その時林さんが履いていたマーチン(と思う)には鉄板がついていて、珍しいハンマーブーツ風だったため、独特というか孤高というか、そんなイメージもあります。そんな印象も、この曲を長く聴くことになった一因になっているのかもしれません。

しんどいなあ、と思った時には是非聞いてみてください。