おかしいと思っていることをそのまましてたら心が腐る

今日はふと「そうだよねー」と、改めて感じたことをつらつら書いてみようと思います。「おかしいと思っていることをそのまましてたら、心が腐る」よね。私は非常に共感します。


日本マドンナ「心が腐る」

この言葉は、日本のパンクバンド「日本マドンナ」の「心が腐る」という歌詞のサビにあたる部分なのですが、いわゆるJPOPや洋楽等の不必要に盛り上がるサビや、なんだか自己啓発セミナーのようなポリティカル・コレクトネス風の雄たけびを擁したサビとは違って、なんともいえない陰影や余韻、考えさせられる余地を残しつつ発せられ、このフレーズの後短い曲がぷつっと終了します。

 

ハードコアの曲作りにも通じる世界観

私は1980年代のハードコアバンドであるディスチャージも好きなのですが、彼らの曲も同様に唐突に「ぷつっ」と終わります。ロック的な潔さとともに、作り手の美学というか、媚を売らないというか、身内乗りや大作思考が好きではないというか、とまあその辺の特徴はいわゆるパンクロックによく見られる傾向なのですが、その中でも「心が腐る」という曲、フレーズは、突出して唐突だしストレートに感じます。

それはなぜか。端的に言えば、自分には大変思い当たることであり、何かを誰かに問われて、自分の価値観においておかしいと思うことをつい反射的に答えてしまったり、おかしいと思いながら周囲の環境や相手の人の価値観に合わせてしまって、不本意に思いつつ同調してしまったり等、生まれてこの方ずっと不快に思いつつやってしまってきた出来事そのものだからです。

この曲を聴いて、ようやく言語化された状況を認識できたのは、ひとえに自分の本を読む量が足らなかったからなんだろうな、音楽の歌詞を聞く感受性も年々弱ってきてたんだろうな、それ故に使える言葉、認識できる言葉が少なかったのだろうな、と思います。

しかしここで、ここへきて、この年で、「おかしいと思っていることをそのまましてたら心が腐る」という簡潔かつ私にとっての真実(大げさに言えば、神というか自然というか、大きな何かから言葉、のようなもの)を知ったことは、大変有意義でした。


いっぺんに変えられないけど忘れないでおく

この言葉に出会った以後、全部のアウトプット(=自分から発する言葉)から「ほんとはおかしいとおもってるのになー」ということが完全に消滅したわけではなく、時には思ってもないのに「そうだよねー」、「いやーなんとも」とか言ってしまうことはあるもの、とはいえ、やはり「おかしいと思っていること」はいわない、いってしまったあとには「あ、違う、それうそ、ほんねやないねん」という一言を付け加える頻度は、確実に増えました。


大事な言葉をこつこつ集めれば、ハッピーになる

このことばに共感できる人も、できない人もいるでしょう。できない人は、まあ自分の価値観と言葉でい自分の人生をまい進してください(せいぜい人に迷惑をかけないように)。

しかし、「おかしいと思っていることをそのまましてたら心が腐る」という言葉に共感した人は、ちょっとずつでも、毎日ひとつずつでも、週に一回、月に一日だけでも、この言葉を思い出して、「おかしいと思うこと」を口にだしたりやったりすることを、こつこつ撲滅していけば、きっと「(半ば忘れているであろう)自分らしい言動や行動」を思い出すことができるようになるでしょう。


大事な言葉を意識していたら、ふとした時に思い出す

「千と千尋の神隠し」という映画の後半で、ハクという白蛇が、昔の自分の名前を思い出すシーンがありますが、私はそこでいつも不覚にも泣いてしまいます。

それはなぜかといえば、「おかしいと思っていたこと(いや、習慣になりすぎておかしいという疑いも消えつつあった状態かもしれません)をやり続けたハクが、かつて自分が「正しい」と思っておこなった行動を思い出すことによって、かつての自分が「おかしくない!と思える行動(そうすると今のハクは、「おかしいと思っていることをそのまましていて心が腐っている」、とも受け取れます)」を思い出し、それによって当時の名前も思い出すからだと、私は解釈しています。

「おかしいと思っていることをそのまましてたら心が腐る」。同調圧力な人々の中傷張り紙。無責任な芸能人や有識者と呼ばれるコメンテーターの物言い。SNSでの誹謗中傷。密告電話。盗み。他府県ナンバー狩り。彼らは本当に「正しい」と思ってやっているのでしょうか。

他人のことはさっぱりわかりませんが、自分は自分の価値観において、「おかしいと思っていることをそのまましてたら心が腐る」ことを、食べ物の賞味期限くらいにシビアな事実であると改めて意識して、迷ったら自問自答しつつ、おかしくないことを選択しながら生きていきますよ。