ITプロジェクトの成否を左右する社内政治の闇

企業活動は、一見「まともな人達がまともな判断でまともに活動している」、つまり「経済活動の命題である、利益や持続可能性をひたすら愚直に追及している」ように見えますが、断言しましょう、そうではありません。当ブログで度々取り上げているITプロジェクトも然りです。

 

何が集団活動をダメにするのか

そもそも人が二人以上集まって何かをおこなう場合に、それが経済状況であっても、必ずしも目的は合致しているとは限らないですし、学校やサークル活動など、経済活動ではないならば、なおさらその傾向は高まります。

この状況がなぜ起こるのか。それは乱暴に言ってしまえば、人の欲求の優先順位はさまざまであるからです。ひたすらお金の人もいるし、名誉やプライドを何より重んじる人もいるし、子分をたくさん作ることに生き甲斐を感じる人もいるし、プライベート命の人もいます。

実は企業に代表される経済活動とは、こういった雑多な価値観や優先順位を持つ人達が、思い思いに毎日を過ごすことで成り立っているのです。その結果、大小さまざまなレベルで軋轢が起こってしまうのは自明の理であり、結果として、本来の目的のはずの経済活動がダメな状態になることは、なんら不思議なことではありません。

 

巻き起こる社内政治の闇

企業活動における「多様な価値観の許容」では、「どんな価値観や優先順位を持っていても、課せられたミッションはクリアする」ことは最低限要求されます。これは、企業における上位職でも普通の平社員でも、パートナーや契約社員であっても同じです。

なぜならば、上層部で決めた各種ミッションを、決めた本人ではない誰かを抱えて、本人の代わりにやらせて利益をあげることこそが「企業における集団経済活動の最大の目的」であり、個人事業主やアーティストのような活動とは根源的に異なるからです。

このような状況下で、名誉欲に取り付かれた人は、ひたすら出世や社内政治やロビー活動に邁進しますし、モノつくり命の人は調整ばかりしている人を避けて、同じ価値観の人で固まろうとしますし、ディスコミュニケーションも発生します。

 

「プライベート重視」の弊害

なかには「プライベートが最重要なので、会社ではなるべくなにもしない」と決めている人もいます。大手企業または大企業病に侵されている企業の場合、減点主義が基本で、アクションするとマイナス評価のリスクの方が大きいようなケースもあります。

これでは結局、押し出しが強かったり声が大きかったり、社内政治やロビー活動に長けている人達が幅を効かすことになりかねません(実際によく陥ります)。

こうして発生してしまう社内政治の闇、ブラック企業的な体質での企業活動の結果は、隠蔽や改竄や関係者の退場、自殺など、新聞や各種メディアで頻繁に見かけるとおりなのですが、是正するには、自浄または第三者による改善を本気でおこなわなくてはなりません。

さらに、建前論ではなく、こうした人間の性を前提とした、戦略的な改善策を打っていかなければならないでしょう。根源的な人間の性が巻き起こす、根深い問題である、といえそうです。

2 thoughts on “ITプロジェクトの成否を左右する社内政治の闇”

  1. いつも読ませて頂いています。
    「人間の性を前提とした、戦略的な改善策を打っていかなければならない」
    その通りですけど、これが中々難しいと思いませんか?(苦笑)

  2. コメントありがとうございます。難しいことは重々承知しておりますが、「人間かくあるべき」という自分の価値観を大事に、残りの人生を過ごしていきたいと考えています。今後ともよろしくお願い致します。

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