他の人の運をあげると自分の運もあがる?運をあげるための人間力とは

「人間力とは何か」を簡単にいえば、「動物や虫、植物、システム、ツールなどにはできないが、人間にだけできること」であり、二足歩行をおこなうことや言葉を話すこと、喜怒哀楽を示すこと、また他の人の喜怒哀楽の手助けやきっかけを作ることなども「人間力」の一種である、といえます。形はないけれども、確実に存在している「人間力」、つまり「人間にしか備わっていないチカラ」のなかでも、非常にユニークな概念が「運」という要素です。世間一般的に頻繁に例にあがる典型的な「人間力」のひとつに、「人助けは人間力」や「他の人の運をあげることも人間力」といったことがありますが、人の運をあげることと、自分の運があがる、ひいては「人間力があがる」ということとは、どんな因果関係を持っているのでしょうか。

 

「運をあげる」ことは「準備しておく」こと?

「運」という人間独特の概念は、大別すると「ついている」状態と、「ついていない」状態に分けられます。「運」は、基本的には偶然に左右される不確かな要素として語られることが多く、何かを望んでいるときに、結果が期待に反してマイナスの方向にいってしまっているときは「ついていない」、逆に期待を超えて「想定ブラスアルファの良い結果」を得られたり、どんずばで期待通りの結果を得られた場合に人は「ついている」と感じます。「運をあげる」ということは、言い換えれば「うまくいく確率をあげる」こと、または「途中でうまくいかなくなった場合のリカバリ対策を、事前に準備しておく」ことともいえます。このアクションは、自分自身にも適用できますし、他の人に対しても、実施することができます。なぜ、他の人の「運をあげる」、つまり「うまくいくための手助けをする」と、自分自身の運もあがることになるのでしょうか。

自分自身の経験値になる

この不思議な現象の根拠は、大きく2点存在します。ひとつは、「経験値やスキルレベルの上昇に直結する」、ということです。他の人に対して親身になって手助けをすればするほど、自分自身の経験値やスキルレベルもあわせて上昇し、結果的に自身の「運頼み」のシーンで、成功確率を上げる工夫を、経験値として持つことができます。知識として持っているだけでは「運をあげる」、つまり「期待値と同等か、それ以上の結果」を得ることは困難です。

もうひとつは、「自分を含む集団としての集合知の底上げになって、結果的に成功する可能性が高まる」ことです。自分や他の人の望んでいるアクションを含めた、(思ったり考えたりしているだけではない)実アクションをとればとるほど、なおかつ他の人に対するアクションを、自分の事と捉えて本気で実施すればするほど、相手の方からも、その周囲の集団からも、将来の支援を得られやすくなる可能性が高まります。特に他の人や集団に対するアクションに本気で取り組んだ場合、(多くの人が既に経験していることかと思いますが)、後になって相手や集団からの支援を得やすい状況を増幅することになり、結果的に「自分自身が望んでいる、好ましい結果を得るための準備」が強化されることにもなります。「他の人の運をあげるためのアクションに本気で取り組む」ということは、自分自身を取り巻く「つながりを持った集団=コミュニティ」で活動している集団全体、ひいては自分を含めた生き物としての人間や、コミュニティの「運を底上げするアクション」につながっていくのです。

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