ブラック企業と人間力

近年、「ブラック企業」や「自己責任」など、社会インフラや時代背景の急速な変化に伴って、新しい呼称や概念が次々と生まれています。なかでも「ブラック企業」は、近年もっともよく使われているネガティブ系キーワードのひとつです。バリエーションとして「ブラック労働」や「ブラックバイト」などがあるように、特定の雇用形態に限らず発生しています。当研究所では、「ブラック企業は人間力で改善できる」との仮説をたてて、ブラック企業とは何か、問題点はどこか、どうすればホワイト化するのかを考えていきます。

 

スタートアップの会社はブラックか?

ブラック企業で問題点とされる事象は、長時間労働、パワハラやセクハラなどの横行、極端に低い賃金、時間外労働に報酬が発生しない(いわゆるサービス残業)など、起こる事象はさまざまです。しかし、起業して間もない小さな小規模企業や、個人事業主の場合などでは、先にお話した「ブラック企業の特徴」のほとんどが当てはまってしまいます。にもかかわらず、起業家や小規模事業主からは、「ブラック企業」や「ブラック労働」の声は、まず聞こえてきません。一般的に、スタートアップ間もない小規模企業を軌道にのせるまでは、忙しいのは当たり前のことであり、起業家は、世間的には「ブラック」とみられかねない状況を自ら作り出している、といえるほどです。

ブラックか否かは、捉え方で変わる

この違いを生む原因は、ブラック企業やブラック労働という概念が、「経営者の目的や雇用側の捉え方に依存している」ことなのではないでしょうか。たとえば二人で事業を始めたとして、二人の目的が一致していて、なおかつその目的に至るプロセスを「楽しい」と感じることができれば、見た目上ブラック企業の条件を満たしていたとしても、その企業やチームはブラックではありません。共通の目的に向かって、充実した活動を行っていることから、ブラックというよりは(少なくとも精神的には)むしろホワイトな状態です。ブラック企業か否かは、実は捉え方、気持ちの持ち方次第で変わるものなのです。

気持ちを変えれば景色も変わる

高い山にのぼれば景色が変わるように、気の持ちよう次第で、ブラック企業か否かは主体的にコントロールできます。一般に思われているような「ブラック企業」や「ブラック労働」の多くは、実はなんらかの理由によって自らアクションを選択した、または現状維持を優先した結果、起こっています。重要なのは「目的を持つこと」、それから「楽しいと思えることをすること」なのです。

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