プロジェクトで出番がまわってこないときの振る舞い方

プロジェクトの仕事というものは、プロジェクト全体の統括リーダーであるプロジェクトマネージャやプロジェクトオーナー、グループリーダー、グループサブリーダー、ワーカーなど、多くの階層に多くの関係者を配置して、全体感を持って進めていきます。各ワーカーないしは所属ワーキンググループの役割と責任、および責任者を定義して、なるべく効率的かつ合理的にプロジェクトを進めていくのが望ましいことは言うまでもないのですが、予期しないアクシデントが発生したり、各ワーキンググループ間のすきまに落ちてしまうような作業タスクが発生して、プロジェクト成功に向けての致命的な問題やリスクに発展してしまうようなことも少なくありません。

こういった特性を持つプロジェクトに関わった方ならおわかりかと思いますが、とあるタイミングで、ぽっかりエアポケットができたかのように手が空く、つまり「出番がまわってこないタイミング」ができることがあります。こういったタイミングができてしまう原因と、発生したときの対処法を考えてみましょう。

流れ作業であるが故に起こる

「作業のすきま」は、プロジェクトが基本的に分業制であり、各工程が必ずしも計画どおり進まないことから起こります。簡単な例をあげれば、システム開発プロジェクトにおいては、モジュールを作成したあとに、モジュールの品質をチェックするテスト工程がおこなわれることが一般的なのですが、モジュール開発工程がなんらかの原因、たとえば要員の病気や、想定よりも開発スキルが低かったことによる生産性低下等により、スケジュール遅延が余儀なくされた場合、後続工程であるテストチームは「待ち状態」、つまり「出番がまわってこない状態」に陥ってしまいます。これは、「プロジェクトが流れ作業である」が故に起こるのです。

問題タスクに注力する

プロジェクト全体の成功に向けて、「出番がまわってこないとき」にするべきこと、それは「遅延タスク(プロジェクトのボトルネック)の支援」です。プロジェクトでは、組織やチームの役割をあらかじめ決めて進めることが多いのですが、あるチームで問題が起こっていて、手が空いているチームが発生している場合には、遅延タスクを抱えるチームの支援に回るのが「全体最適」、つまり「プロジェクト全体の成功に向けてやるべきこと」になります。組織やチームの縦割りが顕著なプロジェクトが多いなかで、他チームの支援はなかなかハードルが高いアクションとなる場合が多いのですが、ここで「人間力」を発揮して、プロジェクト全体を俯瞰的にとらえて、横断的なアクションがとれるかどうかが、プロジェクトの成功と失敗の分かれ道となるのです。

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