PMOという謎の仕事の中身

PMOというキーワード、以外と知られていない、というのが実態ではないでしょうか。何を隠そう私は、かれこれ十年以上この「PMO」という謎の職業に携わってきたので、少なくともこの仕事の謎の一端は、実体験として経験してきているつもりですが、これがまた大変に泥臭く、かつ「人間力なくしては勤まらない」側面が大きい仕事なのです。

 

プロジェクトマネージャーの補佐

PMOの業務領域は多岐にわたります。基本的には、期限と予算ありきで、とある何かを複数の要員で作り上げていくイベントである「プロジェクト」が立ち上げられ、プロジェクトの親方であるプロジェクトマネージャーを補佐する、という前提で、大小さまざまな作業をやっつけていく、といった仕事です。しかしその内訳は、非常に幅広いものです。

 

実は「なんでも屋」?

具体的な仕事内容を、思い付くものからざっとあげてみると、会議室予約、会議召集、会議室設営、備品の調達、座席表や議事録作成、各種手続き申請から承認依頼などの庶務、事務方的な仕事から始まり、プロジェクト計画や品質管理計画、課題リスク管理計画、コスト管理計画などの小難しいがプロジェクトとしては作成必須の計画系ドキュメント作成、それにプログラムやパッケージ、ウェブサイトなど、いわゆるプロダクトと呼ばれるモノ作り自体を滞ることなく進めるための作業タスク作成支援(作業タスク洗い出しに担当者割り当て、WBSガントチャートそのものの作成等)、タスクができたら日々の作業タスク進捗トレースや作業推進、さらにはそれらを引っくるめてプロジェクトオーナー、つまりエグゼクティブに報告するためのドキュメント作成など、「どんだけやることあんねん?」という仕事です。これだけでも十分「なんでも屋」なのですが、PMOの仕事はこれだけではありません。むしろここから先がメインミッションである、といっても過言ではありません

ハブとしてのミッション

規模にもよるものの、プロジェクトに関わる人の数は、10人20人は当たり前で、場合によっては100人以上規模にのぼることも少なくありません。たくさんの会社や個人がプロジェクトが混在していることも多く、なかには利害関係が対立していたり、同じ組織に所属していても単に仲の悪い人同士が混在していたり、部署間でいがみあっていたり、その脇でアルバイト感覚でプロジェクトの成功に無関心な人が淡々と時間を浪費していたりと、もはやカオスです。こういったプロジェクト参加者(ステークホルダーといいます)の、コミュニケーションパスといいますか、人力のハブとして機能するのか、PMOであることはプロジェクトによくあることです。仕事としてのPMOのノウハウは、人間力の謎の解明のヒントになるはず、と考えています。

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